『依存症ってなに?』をテーマに今年度の「社会を明るくする運動住民集会」が開催されました。
まず、さまざまな依存症について説明しているDVDを観て、長野市東部保健センターの保健師町田和代さんから「依存症は病気である。治癒はしないが回復はできる。」などのお話をしていただきました。
その後、薬物依存の当事者である長野ダルクの竹内剛さんの『当事者が語る依存症』と題しての講演を聴きました。
人の心の中に何かに依存しないと居られなくなることがあり、それを忘れる?ためにアルコールや薬物に頼るようになるということでした。
依存症からの回復は、生い立ちや生きざまをふりかえり自分の問題として捉えられるようになることからスタートする。
カウンセリングや薬では依存症は、治療できない。自助グループ内で他者の話を聞いて、自らも語ることでしか回復はできないとのことでした。
自分の弱みは人に言いたくないけれど言うことが大事、言えることが大事。
みなさんも小さな声、静かな調子で奥さんに自分の一番の弱みを話してみませんかと会場の男性陣に提案がありました。
自分が子どもの頃さびしかったことや近所の大人に助けられたり教えられたりしたことなどの話を通して、何でも話せる家庭にすること、さまざまな誘惑があっても断れる人(自己肯定ができる人)になる子育てをしておくことが大事。
物質的に豊かな時代に何でも簡単に子どもに与えることはいけない(与えるという行為は与える側の自己満足)など家庭や子育てに関しての示唆がありました。
地域の大人として私たちが、子どもたちにどうかかわっていくのかを今一度考えてみることが必要ではないかと感じました。