七年毎の寅と申の年に行われる「水内坐一元神社御柱祭」が、春爛漫の4月24日盛大に行われました。
御柱祭は、育成会を含む小島区氏子の総勢400人が参加して行われ、戸隠山麓から切り出された長さ8メートル・太さ40センチ・重量500キロある杉のご神木2本が、力強く小島区内を曳行されました。
巡行の行列は、御柱の曳行を先頭に保存会神楽や育成会神輿を挟んで、100メートルの長蛇の列になりました。一行は小島区内を3時間かけて練り歩き、区内12か所で御供や餅の振る舞いが行われて大勢の人だかりができていました。
曳行された2本の御柱は、117年間見守り続けた先代の鳥居跡に、今御柱に合わせて完成した新大鳥居をくぐり、水内坐一元神社へ入りました。そして御柱が到着すると、神社境内は歓びの熱気につつまれました。
御柱が到着した神社境内では、森山義人奉賛会長、奥山博利氏子総代の祝言が述べられると、祭りはいよいよクライマックスの「建て御柱」に移りました。善光寺木遣りの澄みきった声が響く中で、2本の御柱が四方に分かれた氏子の引く綱により見事に建立されました。続いて、高さ7メートルの御柱先端に制札が取り付けられると一斉に拍手が上がりました。
水内坐一元神社御柱祭は、文献で昭和25年から行われてきたが担え手不足から一時途絶え、昭和61年に復活してから7年目毎に実施されて、今回開催に至ったものです。
また、御柱祭に合わせて毎回建立されてきた、長野市有形民俗文化財の「門燈籠」と「踊り舞台」(嘉永5年に製作されたとされる)が組み立てられ、御柱祭開催までの一週間公開され、その伝統的優雅さが披露されました。