~障がいのある人も、ない人も誰もが、共に暮らしやすいまちづくりのために~
柳原地区住民自治協議会主催の「人権を考える集い」が、11月24日開かれた。会場となった「柳原総合市民センター 東部文化ホール」には、柳原地区住民およそ170人が参加した。
全体研修会では、「障がいのある人も、ない人も、共に暮らしていくために」と題して障がいのある人による「出前ミーティング 体験談&会場とのセッション」が行われた。最初に、障害福祉事業者など40団体で構成して障害福祉に関するシステムづくりに取り組む「長野市障害ふくしネット」の活動報告が行われ、続いて4人による体験発表があった。
体験発表では、「生まれて持った障がいを、何事にも障がいがあるからと諦めることをしたくない」「障がい者だって同じ町に住んでいる、同じ人間なのです」などの発表を4人が行った。また、会場から「どうやって困難を乗り越えたか」の質問には、「授かった命、これも個性だと思って乗り越えました」と答えていた。脊髄損傷の成竹さんは、「障がいのあるなかで、これからできることを前向きに、勇気をもってやっていこうと思う」と語った。
続いて、障がい者施設森と木の利用者「ビートウッズ」が、ダンスで会場を盛り上げた。
地区別研修会では、「この地域で共に暮らすということ、一人ひとりができること」をテーマに、身近な地域の中で共に暮らすためには、一人ひとりに何ができるかを話し合った。
小島部会には、総合失調症をもつ中村さんとの研修に小島区民16人が参加した。会はコーディネーター吉池隆幸さんの進行で行われ、お互いの考えについて積極的な話しあいが行われた。話し合いでは、「障がいのある人もない人も、もっと堂々と話しができる地域になればいい」「あと20~30年後には障がいがあっても当たり前の時代がくると信じてる」などの意見が出され研修会を閉じた。