村山の一里塚

むらやまのいちりづか
村山の一里塚建御名方命誉田別尊天照

村山橋近くに赤い烏居を覆っている森が一里塚跡。
一里塚は江戸時代街道に一里ごとに塚(土盛り)を築き、その上に榎など植えた里程標であり旅人の休息所である。
ここは北国街道松代通り(雨降り街道)平出(牟礼)・神代・大町・布野舟渡し・福島・川田・松代・矢代(屋代)の道筋である。
明治の『上水内郡誌』には「塚上にひむろの古樹あり」と記している。
戦後になって稲荷大明神鎮座。森の中には寛政12年(1800)4月の庚申塔や馬頭観音などの石像が並び、古い大樹の枯れ株も残って往時を偲ばせている。
村山の人たちはよく一里塚で「榎の実鉄砲」で遊んだという。